雪国農家さんでは、冬の仕事のメインイベントとして、除雪作業があります。家の周りの除雪はもちろんの事、ビニールハウスを1年中(ビニールを)かけっぱなしにしている農家さんは、その周辺も雪を跳ねなければならないのです。
ビニールハウスの上に雪が乗ると、ある程度の重さになれば側面に滑り落ちます。側面に落ちている内はいいのですが、量が多くなってくると、その上にドンドン溜まっていく状態になり、ハウス天井まで積もり、重さに耐えきれなくなり、M字型にグュシャッ!っと(よく、ニュースや新聞などでご覧になられるかと思いますが…)潰れてしまいます。そうならない為に、日々除雪作業に勤しんでおります。
雪を飛ばす機械、除雪機というものがあります(写真1)。横向き2段で螺旋状になっている(オーガといいます)所で、雪を崩して上にあげ、シュートと呼ばれる(象の鼻のような)所から噴き出すという仕組みになっております。至ってシンプルな仕組みで、農家さんがいとも簡単に作動させているように見えますが、これがなかなか難しいんです。オーガの上下、左右の平行、シュートの向き、スピード調整、進行左右、と。動いている時に判断して操作していきます(写真2、操作盤)。ものにもよりますが、この機械で10mほど飛ばすことができます。因みに、価格は、1台新車で、300〜400万ほどです。恐ろしいですね。まぁ、雪はねをすべて人力でやる事を思えば、この値段でも安い買い物になるのでしょうか…。トラクタの後ろに装着するタイプもあります(写真3)。
除雪機で雪を飛ばした後、写真4のハウス側に残っている雪をスコップで崩して、もう一度飛ばしたら終了になります。このスコップの作業が一番大変な作業ですね。
現在、益田農園では、計7棟のハウスにビニールがかかっておりますが、富良野管内のメロン農家さんなどは、10〜20棟(もっとかな…)ほどの棟数管理されている方もいらっしゃいます。7棟ほどで泣き言は言ってられませんね。明日からも除雪作業、頑張らないと。ですね。